25日目 土の上で生きる

こんばんは! TOT WORKSです!

昨日は厚真町災害ボランティアでした。

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朝起きると8:20。

厚真町の災害ボランティア受付は8:30〜9:00。

昨晩はライブすべて終了後に1.5時間車で移動して、翌日の準備して、寝たのは3時。

厚真町は、ここから車で40分はかかる。

頑張って起きようと思ったものの、とんだ寝坊を、、、

寝ぼけた頭で考える。

今日は休もうかな。

2日連続ライブだったし、昨日はあんまり寝てないし、体も重たいし、頭もちょっと痛いし、うんぬんかんぬん、、、

本当は僕は意思が弱いのです。

おまけに寝ぼけてるもんだから、心の熱風はどこ吹く風。

起床からの準備時間を考えて、どんなに急いでももう間に合わない。

今日は休んでしまおうか。

どうせひとりいなくたって、どうせ特殊技術のない僕がいなくたって、むしろ鈍臭い僕がいない方が。

じゃあ行くって言ってた人たちへの報告は?

そんなの適当に書いたってバレたりしないさ。

、、、それでいいのか?

そんな一日を生きるために、今日まで生きてきたのか?

僕に託してくれた人たちの想いは、適当に捨てるのか?

なによりその選択で、また笑ってみんなに会えるのか?

たくさんの人たちの笑顔を浮かべたら、はっきりと目が覚めました。

洗顔と歯磨きは車内が濡れても飲料水でやればいい。

車内は濡れたら乾かせばいい。

着替えはその辺の適当でいい。

もう間に合わないかもしれない。

あんまり役に立たないかもしれない。

そんなんどうでもいいから、この体でできることがあるなら、それで誰かがほんの少し助かるかもしれないなら、それをやりたい。

僕はそのためにTOT WORKSになったのだ。

すべてを全速力で済ませて、車を発進させました。

すごく情けなくて恥ずかしかったけど、1日腐って過ごすより、いくらでもマシだ。

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無事到着した頃には20分の遅刻。

ボランティアのベストを着た人たちは各々出発している。

駐車場から走って受付に行くと、まだ開いてた。

実はこの日曜を最後に、ゴミの堆積場を閉鎖するとのこと。

だからご依頼も多かったのだ。

そして言われた。

『ちょうど、どうしてもひとり足りないチームがいるんです。大変な現場ですけど、大丈夫ですか?』

本当に来てよかった。

やっぱり無駄じゃなかった。

自分の弱さに負けないでよかった。

待ってくれてる人がいた。

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ここまでのことは書いていてすごく恥ずかしいけど、このブログは旅の記録。

ちゃんと正直にいたかったんです。

強そうに振る舞うくせに、本当は、僕は意思の弱い人間。

ひとりじゃだめだった。

でも人生で出会ってきたみんながいてくれるから、この日もちゃんと自分でいられました。

いつも本当にありがとうございます。

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一件目の現場に到着。

こちらのお宅は納屋の底が地震で崩れ、中の物がぐちゃぐちゃだった。

それをみんなで運び出してトラックに積む。

全部終わって出発するとき、ご依頼主さんは家族総出で深々とお辞儀して見送って下さった。

ありがとうございますって何度も言われた。

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ゴミの堆積場は相変わらずすごい量で、地面は先日の雨でぬかるみ、芝生が剥がれ、車を走らせるために工事用の鉄板や、畳が敷かれている。

早々にゴミを分別しながら下ろして再びボランティアセンターへ。

二件目のご案内を受けて向かったのは、立入禁止区域のお宅。

土砂崩れの被害を受けたお宅への訪問は初めてだったので緊張した。

道中の景色は凄まじく、平穏な田舎の景色の所々が土砂崩れにあっていた。

押しつぶされたままの家屋もあり、住民の方の安否が気になる。

到着すると、すでに20人近いボランティアが作業にあたっており、ご依頼主さんも働いていた。

お宅のすぐ横には、土砂崩れで流れた巨大な土石流のあとが重機で成形されていた。

あとでこの土石流跡の上に登り奥を見たが、丘と山の中間ほどの大きさの山の頂上から崩れて来ていた。

目視で、ここから1kmは離れているように見える。

それでも崩れた山肌に岩は見当たらなかった。

火山灰が積み上がりできた盛り上がりに木々が生えて山になっているので、大雨が降ることの少ない北海道では、流れやすい地面が多く残っているとのこと。

僕の数倍はある木々がたくさんなぎ倒され、土に埋まっていた。

それが畑まで流れていたのだが、このお宅はそのすぐ真横。

お宅から向かって右側にある土とゴミの山が、納屋が押しつぶされたものだと知ったのは、掘り出す作業で出てくるゴミを見て。

その納屋の向かって左横にあった小さな納屋もまた、いつ崩れてもおかしくないほど倒壊していた。

幸いもっとも左にあったお宅は無事だったようだが、すぐ後ろは同じ山で、倒壊した小さな納屋との距離は1mほど。

本当にご無事でよかった。

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総勢20数名での作業は夕方まで続いた、今日がゴミの堆積場最終日だと知っているから、ボランティア終了時間の15:00になっても、家主さんがここまででいいよって言っても、誰も作業をやめなかった。

僕は到着したとき、正直今日で終わらないと思った。

みんな口々に

『もう少し片付けたい』

『雪が降る前に綺麗にしないと』

『これじゃあお正月を祝えないもんね』

なんて言いながら、笑って作業していた。

そんな想いあってか、17:30には8割片付いて、あとは重機で掘り出さないと動かないものだけになった。

特殊技術を持っている人が多く、あらゆる道具と知識を使って作業されている年配の方々が本当にかっこよかった。

僕は木の板のかけらで土を掘り起こし、崩れた納屋のコンクリート塀を運び出すくらいしか出来なかった。

一番若かったくせに、寝不足も祟って、最後には全身の力が入らなくなり、めまいで立っているのもやっとだった。

それでも人ができる限界までは片付けられて、作業がおわり、みんな撤退していった。

家主さんたちは最後まで、ありがとうって笑っていた。

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朝から晩まですごく情けなかったし、やっぱり恥ずかしかったけど、いい日だった。

朝、自分に負けないでよかった。

みんなが助けてくれてよかった。

恐ろしく悲しい景色だったのに、たくさんの人が笑っていて、僕もそこにいさせてもらえて嬉しかった。

皆さんありがとうございました。

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僕たちは土の上で生きています。

日本は災害の多い国です。

油断や軽視とは別次元で降りかかる悲しみを孕んでいる場所です。

どれだけ安全対策をしても、何が起こるかわからないのが人生ですが、だからこそ助け合いが必要です。

もちろん、災害に関わらず、事故、事件、病気、毎日のこと。

自分を守るため、大切な人を守るため、どうか備えてください。

そして、できる限りで十二分ですから、隣にいるひとをよく見てください。

そこになにかできることがあるならば、もしかしたら、それはあなたに大切なものをくれるかもしれません。

ひとりの弱い人間である僕がそうして救われ、もしかしたら誰かの役に立てたのかもしれないように。

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あなたにここにいてほしいひと

TOT WORKS

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