42日目 家に帰った日

こんばんは!TOT WORKSです!

10/31の記事です!

約一ヶ月ぶりの神奈川県でした。

不思議と離れていた気がせず、久しぶりに通った道は昨日も歩いたようだった。

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帰宅してまずしたこと、それはとにかく犬を可愛がること!

愛でまくる!うざがられても愛でまくる!

うちの愛犬ハナちゃん。

圧倒的可愛大天使降臨。

見つめてくるハナちゃん。愛おしい。

僕の布団で丸くなるハナちゃん。愛おしい。

毛布にくるまるハナちゃん。愛おしい。

子熊なの?ってくらいテディベアのようですが、彼女はれっきとしたヨークシャーテリアです。

実家にいるから中々会えなかったけど、それでも彼女にすごく愛されているのを感じる。

いっしょにいるとホッとするんだ。

いつもありがとう。

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それから、車を片付けました!

旅に出たときの写真はこちら

地獄の物量。

この旅に何が必要かわからなくて、とりあえず持っていったけど、いらないものを捨てる場所がないことに後から気づき、移動と睡眠の度に寝床づくりをしなければならない羽目に。

とほほ。

そして片付けたのがこちら!

そうです。

生きるのに最低限のもの以外はいりませんでした。笑

これが今の持ち物です。

空席さん/ギター/ドリップコーヒーセット/最低限のキッチンセット/ガスコンロ/CDなどの売り物/マイクスタンドと路上用テーブル/お布団/コロコロして毛玉取るやつ/掃除機/ティッシュ/髭剃りや歯ブラシ/その他使う雑品

これだけあればOKでした◎

便利な世の中ですねー。

寂しいときに抱きしめるクッションが一番いらなかった。笑

毎日ライブと作業に追われてクタクタになり、横になったら朝日で起きるまで夢の中。

仲良くしてくれるひとたちは回った先でできる。

寂しがり屋が寂しがる隙間がない、よいことですな。

おかげさまで、いまは車が快適すぎて、家のある暮らしに戻れるか心配なほどです。

今回は実家に泊まりましたが、基本僕に正確な家はありません。

感覚としても、本当に車が家なんです。

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故郷に帰ってきてこんなことを思いました。

『僕はこの町を知っているのか』

訪問地域のことは調べて頭に入れたり、現地で聞いたりして詳しくなります。

けれども、僕が生まれ育ったこの町では、僕が現地の人。

果たして、旅人に紹介できるだろうか。

今回の帰郷では忙しくて時間とれませんでしたが、年末帰る頃に、神奈川県について、厚木市について、足と耳と目で調べて回ろうと思いました。

こんなことに気付けなかった理由はひとつです。

『知らなかったけど知らなくてもよかった。』

その気持ちから一歩踏み出して、

『知らなかったけど知ってみたら良かった』

なんて想えるようになるといいな◎

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あなたにここにいてほしいひと

TOT WORKS

41日目 友達と暮らした日々

こんばんは!TOT WORKSです!

10/30はひたすらに運転してましたので、昔の話を書きますね。

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それは僕がPOOL-0というバンドを組み、5人編成で活動していた頃、そのうちの4人でルームシェアをし、なんとその4人は職場も同じ時期がありました。

◎その時のPOOL-0の編成

Vo,Gt 僕

Ba イシコ(現チームのプレイヤー兼エンジニア)

Gt イナモリ(現チームのプレイヤー兼デザイナー)

key スミト(別バンドnameshopのVo,Gt)

Dr ハナウエ

という人たち。

このうちスミト以外はみんなで暮らしていたのです。

真ん中に12畳のキッチンと玄関兼ねたリビングがあり、左右それぞれ6畳の部屋が2つずつあり、風呂トイレ別という物件でした。

ここで起きたエピソードをいくつかご紹介しましょう。

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◎エピソード1 仲よすぎ問題

僕たちは職場が4人一緒だった時期があります。だから全員清掃員(スミトは別のとこで清掃員)。毎週水曜と日曜がスタジオの日なので、休日はそこに合わせます。

つまり、毎日のサイクルがほぼ同じ。ずっとみんなで行動してました。それで僕たち、ずーっと楽曲制作やライブ構成の話をしてたんです。

今考えるとだいぶクレイジーですねー笑

おはようからおやすみまででしたから。

なんなら、熱くなって深夜まで話す日も少なくなかったり。ほんとどうかしてるぜ。

僕が新曲を書いたらお披露目会して、リビングでセッションしたり、たまにみんなでお好み焼きパーティーや、たこ焼きパーティーしてました。どんだけだよ。

さらに僕とイシコは仲良くなりすぎました。

基本、食事と食費と洗濯はそれぞれでしたが、僕たちは違いました。

ほぼ毎日、一緒に買い物行って、一緒にDVD借りて、一緒に夕飯作って、一緒にDVD見ながら食べて、一緒に皿洗いして、毎晩眠気の限界まで話したり遊んだりしてました。

ノンアルコールで。

果てには互いの部屋でお泊り会したり。

いや、部屋となりだから。自分の部屋で寝ろよ。お布団持っていく労力に勝る楽しさかよ。

そんなこんなで、僕たち2人は、ついこの間まで2人でのルームシェアもしてました。

毎日バカみたいにふざけて笑ってたなぁ。

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◎エピソード2 セッション大会開催

リビングが広くて、楽器もたくさんあったため、仲のいいバンドが遊びに来ると、セッション大会をしていました。

みんな各々、エレキギター、アコースティックギター、ベース、打楽器類、エレキドラム、鉄筋やピアニカや鈴などの小物などなど、好きな楽器を手にとって、好きなようにセッションするのです。

楽器が苦手だった僕はもっぱら、即興の歌と朗読を。だってリズム感ないし、どこ鳴らせば音階合うかわかんないんだもん。

女の子ボーカルのバンドのとき、交互に歌って行ったら、何回やっても恋愛の曲になってしまうのは笑ったなぁ。

普段僕は恋愛の歌を書かないのに、女性が入ってくると、逆にそのテーマから抜け出せなくなるあたり、とんだムッツリ野郎ですね。

最終的にセッションをマイクで適当に録音して、聴きながらツッコミまくって爆笑してました。

これは本当に楽しかったなぁ。

今思い返しても、夢のような時間だった。

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◎エピソード3 食料紛失事件

あるあるですね。

俺のプリン食べたの誰だよ!的なやつね。

食費は別々だったので、食料庫はそれぞれキッチン周辺に確保してあり、冷蔵庫の中も区分けされてました。

それでも無くなるわけですよ!

ちゃんと分けてあるのに!

ルールを守らないやつがいるということで、家族会議に。

まぁ犯人は僕でしたね。

僕は色んなことがよくわからなくなることが多かったので『これなんだろう?』って食べちゃうんですよね。

ほんと呆れますよ。野生動物かってーの。

そのあとはすべての食料に名前を書くことになりました。

もちろん、そのルールを忘れ、ちゃんと確認もせず、その後も割と食べちゃってました。

こういう人に限って、あれ!ない!って事件の雰囲気が漂うと一番シリアスな顔して出てくるんだよな。

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今回はここまで!

まだまだたくさんあるけれど、キリがないので、また別の日に♪

書いてて恥ずかしいけど、同時に笑えるから、いい思い出ですね。

僕にとっては、仲間もチームメイトも、大事な友達でした。

ちなみに今でもみんな仲が良いのが自慢です。

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あなたにここにいてほしいひと

TOT WORKS

40日目 大きな船でたくさん寝た日

こんばんは!TOT WORKSです!

10/29の記事です!

そう、フェリーに乗りました〜🛳

でもだいたい寝てました〜笑

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フェリー乗り場の近くで寝たんですけど、朝からすごい雨と風!

欠航もあるんじゃないか?ってくらいでした。

でも連絡がなかったので、フェリー乗り場へ行きました。

そうしたらなんと、自衛隊の方々がたくさんいて、それこそ200〜300人はいたんじゃないかな?

乗船する車の待機場所も、装甲車と迷彩のトラックだらけ!こんな光景初めてで、寝ぼけながらも衝撃的でした。

おそらく、胆振地震の件で支援に来られていた方々が撤退する日だったんでしょうね。

これはお話してみたいと思い、後ほど喫煙所なんかで話しかけてみようと思いました。

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手続きも済ませてレッツフェリー!

しかし風雨は相変わらずすごい。

写真だとわかりづらいんですけど、この白くなってる波、一個一個がすごく大きいんですよ。船から撮影してる時もかなり怖かったです。

そして出発!

さらば北海道、また会う日まで!

なんて今は書けますが、恐ろしく眠たくて、当日はそんな元気もなく、早々に決められた場所に行きました。

同じ料金なのに前回とは違い、今回は指定席システムでしたから、混んでいても寝床バッチリ!

フェリー屋さんの配慮なのか、自衛隊の方々とは別部屋でした。それこそ、通路は自衛隊の方々だらけ!笑

とりあえず一眠りしようと横になったが最後、7時間くらい寝てましたー笑

なんだかんだ疲れてたのかな?

あと一時間で到着とのことだったので、寝ぼけつつ急いでお風呂へ!無料だからね!笑

真っ暗になった海を眺めながらフェリーのお風呂に入るって、なんか損してる感じしたけど、貸切だったから得したのかな◎

風呂上がりの頃には、それこそみんな車に移動していて、もちろん自衛隊の方々とはお話できませんでしたー

これも縁だ、仕方ない!笑

荷物まとめてそそくさ降りると、雨は上がっておりました。

さっきまで北海道にいて、昨日の夜はジミーブラウンで笑ってたのに、今は青森でひとり星空を見てる。

ずっと寝てたから時間感覚おかしくなっていて、すごく不思議な気持ちでした。

ワープしちゃったようなかんじ。

全部夢だったのかなってかんじ。

でも毎日の思い出が鮮明に蘇ってきて、それがきらきらしていたから、夢でもおかしくないなと思った。

また来年って言葉を言うたび、深い寂しさと大きな希望が広がる。

それは出会ったから感じられること。

ワクワクするな。次の夏。

北海道のみんな、また会おうね。

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さて、ここからはひたすら運転!

どこまでいけるかーー!!

それはまた次のブログにて!

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あなたにここにいてほしいひと

TOT WORKS

11日目 ひまな大富豪のきもち

こんばんは!TOT WORKSです!

初フェリーのりましたー!

寝坊に怯えながら眠りについたわけですが、目を覚まして、おそるおそる時計を見ると、、、よっしゃー!まだ6時!

搭乗手続きは7時までに行けばOK!

あんしんあんしん!

、、、、、っは!

安心により安定の二度寝。

僕の目に入ったのは、6:45の時計。

寝間着のまま運転席に飛び乗る寝起きの小太り!

安全運転を心がけつつそれどころじゃなくなりつつ、なんとかギリギリ到着!

搭乗手続きも、寝間着のまま、寝癖を立て、寝ぼけながら完了!

ふぃー。

ーー

そしてどデカイ船、通称巨大海賊船TOT号に到着。

シルバークイーンと書いて、TOT号と読む。

このときSNSに乗せた動画、すごい顔してたけど、当然ですよね。

起きてから1時間経ってないんだもん。笑

船の横の穴から、僕ら乗用車だけでなく、トラックもたくさん入っていきました。

重たいものたくさん積んで海を走るなんて、船は魔法かなんかで浮いてるのかな、と思うくらい。

造船関係の方々、素晴らしい仕事してらっしゃる。

ーー

出発!

僕はすぐさま甲板に行きたかった。

だってどう考えたって、船って言ったら甲板が一番楽しいに決まってる。

なんならもうそこが感動のピークな気もしてる。

しかしまだ待て。

たぶんみんなそんな感じだから、今は人でごった返していて、お祭りみたいになっているはずだ。

そんなところで自撮り棒で撮影してみろ。

恥ずかしいし、ご迷惑極まりないだろう(恥ずかしい9割)

ーー

20分くらいして、我慢しきれず甲板へ!

まだいるかもだけど、はじっこで!はじっこで!

いや誰もいねーー!!

そんでなにもねーー!!

しかも後ろしかいけねーー!!

でも恐竜の尻尾みたいでかっけーー!!

この船でワクワクしてるのは僕だけなんじゃないかと思いました。

あとでわかったけど、なんなら10人もお客さんいなかったです。

僕は雑魚寝部屋だったんですけど、貸切でしたからね。

船の中、映画の密入国者みたいに、ギチギチだと思ってましたよ。

ーー

船の尻尾をしばらく楽しんで、中の散策を始めました。

初めてのフェリー、ドキドキする。

パチンコ?の機械を発見!

よく旅館とかにある雰囲気の部屋!

フェリーにもこんな部屋があるのかー。

お風呂!

物々しい雰囲気のドアだけど、中は小さな温泉みたいな感じでした。

大きな海を見ながら、小さな湯船に浸かるとはこれいかに。

自然は偉大だなぁ。

ーー

そんなこんなで、歩くとこあんまりないことに気づきつつ、お腹の減りに気づきつつ、こんな朝ごはん。

売店で買ったカップヌードル&lampさんに頂いた米崎りんごを、食事できるとこでムシャリ。

海の中にはたくさんのシーフードが泳いでいて、僕はその上で美味しくなったシーフードを頂く。

いつもよりシーフードヌードルがシーフードな気がして、海で立ち泳ぎしながら食べたら、もっとシーフードなのかな、とか考えてた。

デザートのりんごがまた美味しくって、船でりんご食べてるなんて、いますっごい旅人っぽいんじゃない?とか思いました。

スタッフさんと目が合ったから、ちょっと物憂げな顔して海へ目を配り、りんごをひとかじりして、訳ありごっこしたもんね。

ーー

しばらくすると、ちょっと飽きてきちゃいました。

景色はずっと海原。

歩くとこはそんなにない。

売店は閉まってる時間。

ケータイの電波はない。

フリーWi-Fiが使えるのは10時間のうち2回。

寝ましたね。

あー、だからゲームコーナーがあるんだー

なんて思いながら寝ましたね。

ーー

目覚めると13時。

お腹すいて食堂でこんなの食べました。

レンチン弁当?

今はこんなのも自販機で売っていて、食品関係者さんの企業努力はすごいなぁ。

食事を終えると気になっていたお風呂へ。

お客さんは僕しかおらず、これまた貸切でした。

美しいけど撮っちゃいけないものと、美しくないから撮っちゃいけないものの都合で写真は割愛しますけど、おもしろかったです!

海見ながらのお風呂なんて初めてだし、ずっと揺れてるし、王様の気持ちでした。

大富豪は毎日こんな暮らししてるんだろうなー。

ーー

あとは暇すぎてこんな写真撮ったり

こんな写真撮ったり

してました。

海原の見えるデスクとか仕事できる大富豪みたいだし、二色の景色はおそうめんみたいだし、これはこれで楽しかったです!笑

あとはパソコンで映像編集したり、Wi-Fi繋ぎ甲板脇の通路でYouTubeの森の映像見たり(海と森が同時に見れる!笑)、飽きたら昼寝したりしてました。

ーー

そうこうしてる間に室蘭ついたよ的なアナウンスが!

海から見える夜景とかすごい綺麗だったけど、遊びすぎてケータイ電池切れで撮れませんでした!

代わりに北海道が見え始めたときの写真を!

そんなこんなで、なんとかかんとか北海道つきましたー!

実感わかないー!真っ暗すぎるー!

だからこんな写真撮ったんです。

無事、ここは室蘭のようですね!

港から2時間走って、今はウトナイ湖道の駅!

台風もひどくなるだろうし、今夜はそろそろ寝ます!

明日はあんまり動けないだろうから、せめて安全に過ごします!

とにかく、ここは北海道!

TOT WORKS上陸です!

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あなたにここにいてほしいひと

TOT WORKS

10日目 潮風の吹く町で

こんばんは!TOT WORKSです!

今日は岩手県ですごす最期の日だったので、皆さんにごあいさつさせて頂きました!

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朝イチ、僕の泊まっていた道の駅まで来てくださった清水さんと、ひろみさん。

まっとさんからご紹介頂いて繋がれたお二人。

震災についての大切なお話。

これから始まるワクワクするお話。

いっしょに食べた美味しいごはん。

勉強させて頂いたこと。

イベントに誘って頂いたこと。

過ごした時間は短いのに、全部濃い想い出です。

最後に頂いたひとこと。

『コーヒー、被災地で淹れたら?』

こんな簡単なことすら思いつかない自分にも驚きましたけど、たぶん当たり前に思いついてのご提案なんだと思います。

それくらい、温かくて深い方々でした。

足向けて寝れないなぁ。

清水さん、ひろみさん、本当にありがとうございました。

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ステキなご提案頂いたので、次は清水さんにご紹介頂いた、米沢商会の米沢さんへごあいさつ。

前にコーヒー屋さん用にと、コーヒーカップ買わせて頂いたとき、ふとした会話から広がり、聞かせて頂いた震災のお話。

語り部さんのお話聞きたかった僕としては、お店としてのご紹介だけだったので驚きました。

この方の震災のお話は、直接ご本人から聴いて頂きたい。

『私が生き残ったのにはきっと意味がある。

両親が救ってくれたんだと思うんです。

だから、話を聞いてくれてありがとう』

お話伺ったとき、言葉が出ないほど胸がつまったけど、お会いできて本当によかった。

だから今度来た時は、米沢さんが語り部活動で連れていくという、被災した米沢ビルへ連れて行ってもらう約束をしました。

この写真にあるビルの煙突の上に登って助かったそうです。

20センチ下まで津波が来たんです。

今度ここに来た時、登らせてもらうんです。

本当にありがとうございました。

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お次は間違えて入って知り合った、ほんまるの家の種坂さん。

アバッセたかた前で、今日はまちびらきのお祭りをしてました。

その中を忙しそうに歩いて、色んな方とお話されてましたね。

みんなが楽しそうで、僕も本当に嬉しかった。

写真に写っている場所以外にも出店は広がって、あいにくのお天気なのに、大賑わいでした。本当によかった。

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その種坂さんにご紹介頂いた和雑貨と地酒のいわ井、店主の磐井さん。

まちづくりへの穏やかな情熱。

若者を尊重する姿勢。

お話聞いていると、不思議と僕もいっしょにまちづくりしたくなるんです。

そんな魅力や深みがあるから、あんな良いシワがお顔に刻まれるんだろうな。

約束した日本中の良い話、きっと持って来ますね。

本当にありがとうございました。

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そして改めて、慰霊碑に参拝を。

多くの方が亡くなり、多くの方が失くし、深い深い悲しみを経験した町。

それは想像しても全く届かないところにあって、これからも変わらない。

だからこそ手を合わせて、ご冥福だけじゃなく約束をしてきました。

今の僕一人じゃどうにもならない。

それでも必ず守るから、約束しました。

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お次はまっとさん。

すべてはこの方から始まった。

まっとさんが僕のこと受け入れてくれなかったら、陸前高田での出来事がひとつもなかったんだ。

そう思うと、本当にいくらお礼を言っても足りないなぁ。

まっすぐで純粋で底抜けに優しい。

だから深みのある良く通る歌声なんだろうな。

人としてもアーティストとしても、掛け値なく好きだ。

本当にありがとうございました。

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最後にlampさん。

農業とその情熱で、たくさんのことを教えて頂きました。

米崎町でつくる、米崎りんご。

味見で食べたものが、僕にはすっごく美味しかったのに、チームの皆さんは、

『まだまだだなー』

『これいいかんじじゃない?』

と昼食中も、ずっと意見を交わしていました。

地域と、農業と、本気で真剣に向き合いながら、それを楽しんでいる人たち。

その人たちのつくるりんごが、美味しくないわけがない。

ほんと、ひとりでも多くの人に、この人たちのりんごを食べてもらいたいです。

本当にありがとうございました。

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僕は幸せもの。

初めて訪れた知らない場所が、

一週間で大切な場所になった。

それは大切な人たちが住んでいる町だから。

皆さんと過ごした時間をいくらでも思い出せる。

そしてまた会える日を楽しみにできる。

僕は幸せもの。

だからひとりでも多くの人と分け合いたい。

みんなで笑ってた方が楽しいからね。

他にも関わって下さった多くの皆さん、

ごあいさつ回りきれずにすみません。

本当にありがとうございました。

きっとまた会いましょうね。

潮風の吹く町で。

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あなたにここにいてほしいひと

TOT WORKS

2日目 TOT名物ピンチ祭り

こんばんは!TOT WORKSです!

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時は夕方、宮城県の道の駅を目指して、Googleマップさんの言う通りひた走るTOT号。

空はどんどん暗くなっていき、さっきまで『のどかだな〜』ぐらいで呑気に走っていた道たちは、暗闇に飲み込まれていく。

あるじの時間を取らせまいと、一生懸命攻めた道案内をしてくれるGoogleマップさん。

しかし、慣れない長距離運転の疲れからくる頭痛に悩まされていたTOTには、さして気にならないことだった。

そう、地獄の門が開いていることに気づかないほどに、、、

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19時を回った頃、あることに気がつく。

ガソリンの残量少量ランプがついているのだ。

知らない道を走ることに集中していたために気づかなかったのだが、おそらく点灯してからだいぶ経っているのだろう。

なにせ、メーターが空っぽゾーン寸前だ。

よし、ガソリンスタンドを、、、しかし時すでに遅し。

あたりは完全に沈黙の暗闇。

民家どころか、車どころか、電灯の一本もない。

そう、GoogleマップさんはTOTを深い山道へ連れ込んだのだ。

記憶を辿ってもスタンドはなかったので戻ることも出来ず、しかし進めば山の中でクルマが止まる可能性も、、、

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焦った、TOTは焦った。

海に落ちてサメに囲まれても落ち着いてそう、とまで言われたTOTも、これには焦った。

そして、より最悪のことに気づいてしまったのだ。

そう、TOTはお化けがめちゃくちゃ怖い。

見たことないし、ホラー映画見るくせに、リアルではめちゃくちゃ怖がりなのである。

さらに追い込まれるように、燃費が悪くなる山道により、あっという間にガソリンメーターは空っぽゾーンに振り切れる。

さらにさらに、水が尽きて頭痛も激しくなる。

さらにさらにさらに、雨は激しくなり、霧で包まれる山道。

激しくなる頭痛、尽きていくガソリン、目を離せない山道、悪すぎる視界、迫り来るお化けの群れ(見えない)

万事休す!TOT WORKS!

みんなの居場所を肯定する旅の2日目にして、お前がいなくなってどうする!

追い込まれたTOTが閃いたのは、普段のお上品な自分なら鼻で笑ってしまうような作戦だった。

そう!お下品なことを!全力で叫ぶ!

これしかなかった。

悔しいけれど、これしか手がなかったのだ。

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そこから1時間、明るい音楽を爆音で流しながら、限りなく思考が停止するお下品なことを選び、叫んだ。

ライブでも枯れない喉を枯らすほどに。

そしてたどり着いた街には、薬局もガソリンスタンドもあった。

見つけたときのTOTの高笑いは語るまでもないだろう。

名案が明暗をわけたのか、今夜もなんとかピンチを乗り切り、事故も怪我もなかったTOT。

やはり喜劇がお似合いである。

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被害者は誰かといえば、1時間もお下品な言葉をやまびこさせられた、山神様ではなかろうか。すまぬ。そなたは美しい。

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あなたにここにいてほしいひと

TOT WORKS

1日目 いってきます

こんばんは!TOT WORKSです!

始まりました、『旅する空席』

全国ツアーでありながら、ライブしない日も旅路の中でテーマを繋いでいく。

音楽と日常を通じて、日本中の人たちに、あなたにここにいてほしいって言いにいく旅。

それが『旅する空席』です。

決めてから毎日準備してたけれど、始まるとあっという間ですねー!ほんと!

まだ1日目だし、今日はほとんど何もしてないけど、、、笑

◯旅の始まり

最初に音楽仲間たちに言ったんです。日本を旅するよーって。

各地方になんのツテもないから、もう最初から助けてもらおうと。

そのあと、各地方のライブハウスやバーやカフェにも自分で連絡したんです。

ツアーの経験も、ホームのライブハウスもないし、もちろん営業さんもいないし、もう一個も連絡返ってこない覚悟で。

僕は人を信じやす過ぎることを心配されるくらいなのに、甘かった。

僕が想像してる以上に、たくさんの人たちが連絡をくれ、助けてくれて、なんとか今日を迎えることが出来たんです。

旅を始める前から、たくさんの人たちとのつながりを感じました。

皆さん、本当にありがとうございます。

上手くいく自信なんてなくて、覚悟だけはいっちょまえだったんですけど、おかげさまで、今は確信があります。

それは、手を伸ばせば掴んでくれる人がいて、繋いだ手をしっかり握り返せば、それはもう立派な絆だということです。

おわかり頂けました?

そう、すでに感動で胸がいっぱいなのです。笑

あとは僕が日々を丁寧に、一生懸命生きていくだけ。

がんばります!

応援してくださる皆さん、本当にありがとうございます!

◯今日のこと

出発直前、なんとTOT号の天井部分のロープが壊れてしまいまして、僕は膝から崩れ落ちそうでした。

なぜなら僕は紐関係が絶望的に苦手なのです。

僕が実家の駐車場で立ち尽くしてると、父がやってきて、直すどころか元々のセッティングより強化してくれました。

僕は父の頼もしい姿を、生まれて初めて見た気がしました。

人と人が結んでくれた旅の始まりで、父が僕に見せてくれた結び方。

僕は生涯忘れないでしょう。

生まれた頃から知ってる人にもこんな風に思うなら、これからの毎日にはどんなことが待っているのだろうと、ドキドキします。

今日は1日目だから、ちょっと真面目なブログでした♫笑

明日からも更新しますので、お楽しみに!

皆さん、これからもよろしくお願いします!

あなたにここにいてほしい人が、今日もここにいます。

TOT WORKS